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2009年4月 6日 (月)

喋々喃々

0904062017000  

以前、NHKの番組で 小川 糸さん と言う方を

チラッと見かけて 何となく 気になっておりましてね。

 

久しぶりに 新刊で 手に入れた本です。

 

この方のデビュー作は 「 食堂かたつむり 」 。

これについては 別館で 触れております。

 

 

さて。

本日は 「 4月6日 」 。

語呂合わせで 「 よむ 」 と言うことで

本を 話題にした次第

 

「 新聞をよむ日 」 でもあるとのこと、

こちらは 6年前に 「 日本新聞協会 」 が 設けたそうですよ。

 

 

 

さてさて。

本題に戻りまして、「 喋々喃々 ( ちょうちょうなんなん ) 」 。

これは

「 男女がうちとけて 小声で楽しげに 語り合う様子 」 のこと。

 

この本で 初めて知った言葉です。

 

内容は

東京の谷中で アンティークの着物店を営む女性の

恋と家族、そして 谷中に住む人々との交流の物語。

お正月に始まり、大晦日で終わる 一年間のお話です。

 

その一年が ゆっくりゆっくりと

季節も 情緒も たっぷりに描かれている。

 

だからと言って

ほんわりしただけの内容ではなく

それぞれの登場人物の抱える苦悩なども 描かれているのです。

 

 

個人的には

主人公の恋の相手は どういう人物なのだろう。

なんてことを 考えましたですね。

彼の背景については

主人公と会う時の服装であるとか 持ち物であるとか

表面的なことを サラリと書いてあるだけで

心の奥の部分には 触れていないように思いました。

 

まぁ、これを 深く表現してしまうと

きっと 生々しい感じにも なってしまうのでしょうけどね。

 

花mame的には

イマイチ 彼の心が わからなかったなぁ。

常に どう言うつもりなのよ?ってことが 頭から離れなかった。

とは言え、

「 恋 」 ってのは そう言うものなのかもしれませんがね。

 

 

 

この本で 興味深いのは、

谷根千 ( 谷中 ・ 根津 ・ 千駄木 ) と呼ばれる、

下町エリアの 実在のお店や施設が 登場すること。

 

この本を片手に 谷根千探索が 出来てしまいそうな感じです。

 

 

花mame、東京で住んでみたいエリアのひとつに 谷中があります。

昔ながらの東京のある場所、と言う雰囲気が あるからかもしれません。

この本を読んで ますます 住んでみたくなりました。

 

 

 

 

作者の小川糸さん。

これは ペンネームなのですね。

 

昨日の新聞に そのいわれがありました。

 

 作家は 言葉と言葉を紡ぐ仕事なので 「 糸 」 に しました。

 糸自体は すごく弱い存在だけれど 糸が集まると 強いものになる。

 物語も 一緒かなって。

 

また 次の作品も 楽しみにしたい作家の一人です。

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コメント

こんばんは(*´∇`*)

作家とは言葉と言葉をつなぐので糸となさったんですか
ふと、自分のことを感じ一文字に表すとすると私は
“現”かなぁ。なんでもいいので表現したいので(笑)

花mameさんと土hideさんは私は勝手にやはり花と土をイメージ
しております。

こちらの作家さまもご本もまだ出会ったことのないものですが
見かけたら手にとってみようと思います^^

投稿: R | 2009年4月 7日 (火) 20:24

>Rさま
 
こんばんは
 
なるほど~ 自分を漢字一文字で表す ・・・ 。
難しいですね~w
 
Rさんは 「 現 」 ですか。
花mameの抱くイメージとしては 「 水 」 ですかね。
単に スイレンの花からのものかもしれませんが
どんな物事にも 対応が利くような気がするので。
オールマイティ と言ったところでしょうかw
 
花と土ですかw
花は 土があってこそ
生きていけるものですね

投稿: 花mame | 2009年4月 8日 (水) 00:07

こにゃにゃちは。
ご無沙汰しておりました。

蝶々喃々
ご紹介いただいた後、購入しましてなあ。
ゴン太は9日に読みましたですぞ。
あはは。
以下、内容詳細に触れます。


小川糸さんの作品は、初めて読みました。
独特の世界観が、なんともふんわりと、
でも、しっかりとした意思を感じる作品でしたなあ♪
そんな雰囲気のある作品には不要であろう無粋な質問なのですが、
あの最後の、指輪の意味を花mameちゃんは、どう解釈しましたですかなあ?
彼の人物像からして、妻子を捨てるタイプではなさそうなのですが、
でも、妻子がありながら主人公と付き合っている人でもありますし。
ゴン太のような心の機微の分からんモノには、
彼女の前でだけ指輪をはずした(主人公が問題が残っているみたいなことを言った点から)のか、
妻子と別れた(指輪をはずすって、一般的には、そういう意味なのかな?と)のか疑問でしてなあ。

投稿: ゴン太 | 2009年4月12日 (日) 14:18

>ゴン太さま
 
こんばんにゃ
こちらこそ ご無沙汰ですw
 
おぉ、お読みになられましたか
うんうん、現代の話なのに
何だかちょっと
歴史物を読んでいるような感じがするのは
あの独特の世界観のせいなんでしょうね。
 
さて、ご質問ですが。
 
それを 花mameもずっと考えておりましてね。
色んな可能性のある表現だなぁと思うのです。
ひょっとしたら 春一郎さんは
彼女と出会う前から
妻とうまく行っていなかったのかもしれない。
彼の嫌いなヘビを飼おうとするあたりで
なんとなぁく、・・・ かなぁ?と感じましたです。
そして、茶道を始めたのは
身体を壊したことだけが理由なのかな ・・・ と。
何か 仕事以外のことで家族とつながる方法が欲しかったとか。
それがたまたま 「 母親 」 のやっていた茶道だったと。
家族との絆 = 小さい時に亡くなった母との繋がり。
彼なりに努力していたけれども 結局は
左の薬指の変化 と言う結果になったのかもしれないなぁと。
 
大晦日に 一人で訪れたこと、
そして ボストンバッグに、言いたいことがある。
これは ゴン太さんの最後のコメントを
意味しているのではないでしょうかね

なんて 勝手に想像を膨らませてしまいましたよw
 
結局は 栞のせいだとは思いたくないのかもしれませんねw
 
今のところの花mameの結論はこんなところです

投稿: 花mame | 2009年4月14日 (火) 00:14

おはにゃん。
再度、お邪魔いたしマンモス。

おおお!
ご回答、有難うございましたですなあ。

うんうん。
確かに!
花mameちゃんのご推察を拝見して、
納得がいきましたですなあ。
ありがとうございますです。

あの独特の世界観は、
ホント、才能でしょうなあ。
小川糸さんの、次回作も楽しみな感じですよなあ~。
あは。

投稿: ゴン太 | 2009年4月20日 (月) 09:32

>ゴン太さま
 
再度おいでいただき ありがとうございます
なのに お返事が遅れまして申し訳ありません。
 
その時々で 同じ本を読んでも面白みが違うように
おそらく 感想もその時々で違うんでしょうね。
 
1年後、いや、ひょっとしたら半年後に
この本を読んだ場合、
また違った解釈をしているかもしれませんね
 
同じく次回作が楽しみです

投稿: 花mame | 2009年4月23日 (木) 16:14

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