海の底より
中国は 宋時代の船が 日本海で沈没。
その時 積荷にあった陶磁器が
長い長い年月 海の底で眠り
先ごろ 引き上げられた ・・・ 。
なんて 話に
出て来そうな この肌合い。
某百貨店で行われていた
篠原 希氏の個展で 見つけた作品。
奥が 酒器で
手前が ぐい呑み。
篠原氏は 信楽で 作陶されている。
信楽と言うと 「 たぬき 」 で 有名だけれど
こんな素敵な作品も たくさんあるのだ。
この中に お酒を入れて
使い続けていると
ゴツゴツ ザラザラした肌が なめらかになってくる。
つまりは 器が 「 育って 」 くる。
陶器には 「 育てる 」 と言う 楽しみもあるのだ。
こちらは ぐい呑み。
φ 8㎝ H 5.7㎝
この紫色、
本当は サンゴの海で 眠っていたのかも。
そんな想像さえ かきたてられる。
| 固定リンク | 0
「陶芸 - 酒器」カテゴリの記事
- ちょこっと 一杯(2012.07.06)
- 備前とっくり - かせ胡麻 -(2011.08.04)
- ネコと一杯(2010.05.26)
- 祝杯は 手作りのとっくりで(2009.10.08)
- とっくり織部(2009.02.19)
コメント
篠原 希氏のお名前を残念ながら知りませんでした・・
使い続けている間に化粧をしてくる!育てがいのある器なんですね・・
きっと深い海のそこで黄色や青いお魚の間でゆっくり休んでいたのかも・・ゆめがあっていいですね。
投稿: ゆめ | 2006年7月24日 (月) 09:47
>ゆめさま
こんにちは。
何度か 同じ百貨店で個展をされていたようなのですが
花mameも このたび初めてお目にかかりました。
お若いですが、なかなか渋い?作品を 作られる方です。
ちなみに こちらがHPです。
http://www.biwa.ne.jp/~kibou/
プロフィールなどが 紹介されています。
こういう作品は 自然釉のなせるワザ。
電気窯では 難しいことですょね (^-^)
投稿: 花mame | 2006年7月24日 (月) 12:38